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第7回:我、プロモーションに思うこと。


「そんな事より幾ら?いつから購入できるの?」

イベントの招待状をお渡しした際、バイヤーさんから言われるとドキッとする言葉だ。

自分達が企画・実行するプロモーションにはどれほどの意味を成し、また必要性があるのか?と自問自答していた時期もあった。

 

我々が就いている豪州での日本食や酒・製品をプロモーションするプロジェクトは県や市の予算を充ててもらっている案件も多く、言ってみれば日本国民の税金である。

 

日豪を繋ぐ新しい食文化や未来交流の創造!

聞こえはカッコ良いかも知れない…

大義名分を背負ったような匂いもする…

個人的な感情だが、ふとした拍子に年老いた母や亡くなった祖父の姿が目に浮かぶ。

毎日の暮らしの中、老いて尚、拾円・百円を切り詰めながら生きている母。

過酷な真夏の肉体労働の中、自分のためには缶ジュース1本買わなかったあの頃の祖父。

自分の中の原風景ともいうべき親や祖父母の慎ましやかな姿が蘇る。少々極端かも知れないが、そういった人達の血税を預かり、どうオーストラリアで活かし、何を結果として返してゆけるのか?忙しく邁進してはいるものの、やはり真面目に考えることもあるのだ。

 

高知の柚子商談会を大々的なイベントとして立ち上げている時だった。

「インターネットとかじゃなく、高知新聞の紙面に紹介して地元で毎日、実際に柚子を作っている年配層の生産者の人達に読ませてあげたい。」高知柚子仕掛けのきっかけを作ってくださった県庁のAさんに言われた。その時、なぜか自分の中で迷いのような感情がスーッと消えた。

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シンガポール高知県事務所を訪問しKOCHI PROMOTIONの未来を語り合った

 

和久田哲也シェフにはこうも言われた。

「生産者の人たちが潤うって言うけど具体的にはどういうことだと思っているの?」

「輸入の規制もあるけど果汁だけを使ってあとの部分は製品にしないの?それでは出来る事だけをやっているだけじゃない?生産者の人達が潤うっていうのは生産者が作った柚子を余すとことなく全部使い切って還元しないと意味がないよね。」

正直、己の思考が足らないままに世界のTetsuyaさんと向かい合った自分に赤面した。

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今年の10月、いよいよTetsuya’×KOCHI YUZUのコラボ・イベントを開催予定

 

ただ、あたりまえのことを言われて、それがあたりまえに刺さった時、人間は思考を変えようとするものだ。Tetsuyaさんの言葉を聞いて、何か大きなヒントをもらった気がした。

 

イベントのいう名の商談展示会。

楽しそうに見える事だろう。威勢よく見えることもあるだろう。

でも目指す方向を失わず、自分たちが勘違いしなければ良いことだ。

人が集ってくれるイベントを興す立場なのだから、元気の良さや親しみがあるのは当然と言えば当然。

 

エゴではなく、その商品や趣旨にとって最も良い環境で最も日の当たる場所に持ってゆくのが僕たちの役割。商流を作るのももちろんだが、プロモーションする商品や内容を好きになってくれる人たちを増やすこと。それこそが我々TRYBERの出来る事だ。

決まった答えがあるわけではなく、こうと決めたことを真っ直ぐに見つめてゆきたいと思う。

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2013年東京ディズニーランドのアンバサダーホテルにて日豪交流イベントにて

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2013年東京都様の観光誘致イベント開催の時、メルボルンにて

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2014年2月、高知県様の高知柚子&物産プロモーションにて
http://www.gogomelbourne.com.au/events/report/4869.html

 

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2014年3月、岡山県倉敷市様の日本酒プロモ―ションにて
http://www.gogomelbourne.com.au/events/report/4875.html


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2014年8月、秋田県様の日本酒&郷土料理イベントにて
http://www.gogomelbourne.com.au/events/report/4959.html

 

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この11月にはKOCHIYUZUのプロモーションを図るためにムッシュ、建太郎さん、きんさんとともに高知県へ行く

 

同じ目標に向かってチームで仕事をする達成感は何物にも代えがたいものがある。初心を忘れず、これからも走りつづけたい。素晴らしい出会いと機会こそが人生の醍醐味だと感じるこの頃である。

 


第6回:G’DAY“あきたびじょん”


あれは今年の2月頃だったか「秋田県の方がオフィスにお見えになっていますよ。」

カフェでシェフとミーティングをしていた最中、スタッフから電話が掛かってきた。

急遽の出会いだったが当時の県庁ご担当者の菊地さんとJETRO秋田の大山さんから色々と秋田県様の“びじょん”を聞かせてもらい、豪州での未来を一緒に見渡せたような気がした。

そんな突然の出会いがあり、4月にはきんさんとともに秋田県様まで足を延ばした。風はまだ冷たくコートが必要な初春。

二人で可能な限り市内を見て回ったり、県庁様を訪問したりと「来るべき時」に備えて秋田を体感した。ただ正直これほど早くオーストラリアで秋田県様と仕事をご一緒できるとは思っていなかった。

今年お会いして、今年秋田県様にお邪魔して、結果としてはわずか数ヶ月で日本酒&郷土料理のプロモーションを実現することになる。今だから言えるが準備期間はなかなかギリギリだった。

既に決まっている案件達を考えると「う~ん」と一人黙したこともあったが、たとえ10組のお客様がいらしても1対10のペース配分、時間配分はしたくなかった。基本1対1。1対10ではなく1対1が幾つもあるだけ。

すべてのお客様が自分たちにとってはVIPだ。TRYBERは「想像以上の創造!」がスローガンのような会社だ。皆、燃えに燃えたし、余計な言動はなくなり現場で気持ちを集中できたのではないか、と振り返るとしあわせなひと時だった。

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秋田県様日本酒&郷土料理の商談展示会へようこそ!

 

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艶やかに浴衣&着物スタッフがおもてなし。皆さん、ご協力ありがとう!

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あきたにしました。

そしてこの短い時間枠での達成はひとえに豪州展示会へのご参加を決めてくださった酒蔵様、県庁の皆様、JETRO様の協力、そして一緒に企画を作り上げてくださったアートシステム社様、そうまぎれもなくブレない“びじょん”を持った秋田県の皆様方のおかげだった。
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秋田県庁を代表して主幹の白川様より御挨拶は力強く、情熱的なプレゼンでした。

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在メルボルン日本国総領事館の羽田恵子総領事より御挨拶を頂戴しました。

それと同時にお忙しい時にも関わらずお越しくださったゲストの皆様、羽田総領事とご参加いただいた総領事館の領事皆様、KIRINビールのブランドマネージャー杉山様、RACVの総料理長マークシェフ、ピエリックシェフとそのスタッフの皆さん、大阪の盟友・玉木シェフ達、酒蔵様のプレゼンを一手に快く引き受けてくださったソムリエの伊賀さん、書道家・東川潤子さん、お箏奏者のブランドン・リー氏、杉玉を準備してくれた大工職人のショーン、浴衣の着付けを手伝ったくださったひろこさん、素晴らしいお花を届けてくださった花形さん、MCの大役を務めてくれたエマさんとそれをサポートしてくれたマークさん、長丁場の写真撮影を担当してくださったAOIのとしさん、TBSの取材をしてくださった岩本さん、各社メディアの皆様、この日のために集まってくれたボランティアスタッフの皆さん、私の宝物であるTRYBERの我がスタッフ達。

そしてこのイベントに対して広報や情報発信、何から何に至るまで一緒に戦ってくれたコーディネーターの亜矢さん、このイベントに関わってくださったすべての方々、最後に私の最も尊敬する偉大な兄貴、シェフのきんさんに心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

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秋田清酒様 http://www.igeta.jp/

 

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秋田清酒の海外マネージャー佐々木朋子様よりプレゼン。流暢な英語で聞き心地良い内容でした。

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日の丸醸造様 http://hinomaru-sake.com/

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日の丸醸造の佐藤譲治社長のプレゼンは映画俳優のような渋い声で説得力抜群でした。

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山本合名様 http://www.osake.or.jp/kuramoto/iframe/n161.html

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山本合名の山本社長プレゼンはウィットに富んでいて会場を大いに沸かせてくださいました。

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山本合名よりスタッフの如月様。お酒の魅力もさることながら男性陣殺到です(笑)。

 

イベントを作ることが連綿とした映画作りだとしたら僕の心の中にはクレジットとして皆様方のお名前とお仕事をしっかりと刻ませていただきました。そしてこの物語にはまだまだ続編がある、さらなる“あきたびじょん”を見渡せるよう、また今日から奮い立ち元気一杯、夢一杯、杯一杯、溢れてまいりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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左から秋田県庁の白川様、日の丸醸造の佐藤社長、JETRO秋田の大山様

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左からアートシステム社の関谷様、秋田県庁の藤原様、アートシステム社の高橋様

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アドバイザーのソムリエ伊賀氏のプレゼンは常にお客様の立場を考えた視点から。

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会場賑わっていました。

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郷土料理やカナッペも大好評!

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秋田清酒様は燗酒もご用意してくださいました。

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とにかく会場の熱気が凄かった。シェフたちも大忙し!

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パティシエのPierrickシェフ創作、高知柚子のマカロンも登場!

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大阪から応援に駆け付けてくれた盟友の玉木シェフも(左から2番目)、休みの日に手伝いに来てくれたマーちゃん(一番左)はきんさんの愛息。

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オーストラリアを代表する書道家・東川潤子さんのブースも途切れることなく大盛況。

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KIRIN STATIONでは恵みビールと薫りサイダーを振る舞っていただきました。

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MCの大役を務めてくれたエマさん。見事に大役を果たしてくれてありがとうございました!

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関係者の記念撮影。皆様、本当にありがとうございました!

TBS様のYahoo News冒頭でも秋田県様イベント、メルボルンの様子が紹介されました。http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140817-00000021-jnn-int

 

 

私たちTRYBERはオーストラリアのマーケットやニーズに沿った物産展示会、商談アレンジ、文化交流・姉妹都市交流イベントの企画・立案・実施・アフターケアを仕事とする会社です。

成長著しく伸びしろのあるオーストラリアマーケットにおいて日本各地の物産やメーカー様の商品を展開させたい等、まずはお気軽にご相談ください。情報や分析、経験をお客様と共有しながら、未来を拓くお手伝いをさせていただきます。

私、長谷川までご相談のE-mailを頂ければ、こちらより折り返しご連絡させて頂きますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

TRYBER PTY LTD 代表 長谷川潤  jun@tryber.com.au

オフィシャルFB https://www.facebook.com/jun.hasegawa.australia


第5回:ご縁の国 しまねとのご縁


『司馬遼太郎が考えたこと』の第一巻だったか…「生きている出雲王朝」を読んだことをきっかけに一気に僕の中で出雲大社の存在が大きくなり、いつか行くぞ、いつか行くぞ、と思いつつ10年余りの歳月が過ぎた。

 

今年の4月、岡山から電車に揺られること2時間強(これが結構キツイ)、島根県を数十年ぶりに訪れた。実は高校生の頃、2日ほど学校をサボって原付バイクに跨り悪友とともに京都から松江まで旅した思い出があり、まぁそれ以来ということなので彼是25年ぶりぐらいか。そんな思い出に浸りながら大人になった今、改めて新鮮な気持ちで島根県を訪れることができたのである。

 

松江は城下町の体を残しながらも山陰の中心を担う美しい土地であり静けさの中に凛とした佇まいを感じることのできる町。車で少し走れば宍道湖や日本海を望む水に恵まれた場所、そして見所や名所が非常に多く、酒のルーツや太古の湯治場としての歴史も興味深いものがある。日本のルーツを探る旅、そんな気持ちになる島根県。なぜかとっても心が落ち着く場所である。

 

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散りゆく桜と松江城。絵になりますねぇ。

 

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日本の酒蔵様の中でも海外展開のパイオニア的であり、現在、日本酒の海外販売全体の1%を占める『李白』の田中社長を訪問。

李白HP http://www.rihaku.co.jp/

李白がオンラインで購入できます!SAKE ONLINE http://sakeonline.com.au/

 

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オーストラリアでもお馴染みの『李白』は確固たる自信と魅力にあふれた商品として世界で活躍中。

 

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日本の酒づくり発祥の地ともいわれる佐香神社(松尾神社)を訪問。京都の松尾神社の本家でもあり、厳かな酒の神様が棲んでいる。http://www.izumo-kankou.gr.jp/555

 

歴史背景の説明書きは英語表記もされている。
歴史背景の説明書きは英語表記もされている。

 

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佐香神社の神主さんにお神酒を頂きました。

 

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現在は廃線になっている旧出雲大社駅。歴史の重みを感じる駅。映画の撮影に使えそうな古き良き昭和初期を感じます。

 

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旧大社駅に佇むD51。やっぱりなんとなく興奮するのは何故でしょう。

 

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名物の出雲蕎麦は抜群の味。何杯でもいけそうです。

 

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名物の出雲蕎麦は抜群の味。何杯でもいけそうです。

 

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ついに念願の出雲大社を訪れました。上手く言えませんが、やはりここには神様が棲んでいます。

 

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出雲観光ガイドhttp://www.izumo-kankou.gr.jp/

 

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今回の島根県様訪問の中でも最も感動したのが足立美術館様訪問でした。こんな素晴らしい美術館は絶対に海外からのお客様ももっと多く訪問してほしいですね。

足立美術館HP http://www.adachi-museum.or.jp/ja/

 

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手入れの行き届いたお庭。日本の美を感じるひと時にしあわせを感じる。

 

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この景観が特に圧巻。後ろにそびえる山々との融合も見据えたうえでの見晴というから唸るしかない。

 

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すぅーっと心が落ち着いてくるのがわかります

 

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日本の名庭ランキングに十年以上にわたり1位を維持している足立美術館。これは本当に並大抵の努力ではないです。島根県の素晴らしさがここにも光ります。

 

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足立美術館の武田さんに色々ご案内して頂きました。武田さんの案内や説明、そして振る舞いには足立美術館への愛が溢れ、お話を聞いていてとても心地良かったです。足立美術館様とメルボルンの州立博物館NGV様の交流を図りたいと目論んでいます。

 

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こちらも島根県の老舗酒蔵、吉田酒造様。昔ながらの雰囲気と地元で愛されてきた軟水のお酒『月山』は驚くほど飲みやすく、豪州マーケットに展開しても好まれそうなお味でした。

吉田酒造HP http://www.e-gassan.co.jp/

 

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島根県庁、JETROの方々と島根の地酒で一献酌み交わしながら島根県の未来について語り合った夜。

 

4月の島根県様訪問から3ヶ月後の7月には島根県庁様より豪州視察隊がお見えになり先日はメルボルン、シドニー其々の食品市場、生花市場をご一緒させていただいた。文字通り、『ご縁の国しまね』と素敵なご縁を頂き、今後の物産販路開拓、観光誘致が楽しみな県です。

 

身も心もきれいになる、そんな思いを味わえるふるさとをまたひとつ体験できたことに深く感謝を申し上げます。そして今、島根県様と取り組み始めた新たなチャレンジに自分自身、興奮しながら興味を持ち、それらを寛大にサポートしてくださるフローリストの花形様や勢津子様の多大なお力添えにもこの場をお借りして厚くお礼を申し上げます。

 

次回は絶対に玉造温泉を訪問したいと密かに狙っています(笑)。

 

最後になりましたが、自治体様のオーストラリアへの物産展開や海外観光客の誘致活動に関してのお問い合わせは是非、TRYBERまでご相談くださいませ。ご予算やご希望に合わせて、実のある実地的なアドバイス、活動を必ずお約束いたします。

TRYBER(トライバー)ウェブサイトはこちら↓
http://www.tryber.com.au/


第4回:スキー場×ワイナリーの交流事業


スキーがスキだ。下手くそなのだが、それでも自分なりに颯爽と(苦笑)白銀の世界を滑り降りてゆくと、まるで別世界に一人だけいるような感覚にとらわれ、周囲の音も鳴りを潜め、自身の鼓動、そして雪と戯れる“神聖”な風色だけが自分を包んでくれるような気分になる。

 

ski-jun下手くそだがスキーをしている時が一番楽しい!

 

今さら私ごときが語る必要もなく、日本のスキー場の名声は世界に轟いている。自分もここ数年幾つかのスキーリゾートに行ってみてそのインターナショナルぶりを肌で体感もした。

ベタな感想だが、パウダースノーを満喫できることはもちろん、温泉に、酒に、美味なる食事…これ以上何を望むであろうというぐらい心身の愉しみを満たしてくれる。最高としか言いようがない!

 

ski-mt-japan青空にそびえる磐梯山。最高の気分ですよね。

 

ski-friend友人K氏と岐阜県めいほうスキー場で合流。彼はどぶろくのジェラートなどを作り今、日本でジェラートの未来を拓くマブダチ。

 

ski-shirakawago闇夜の白川郷も情緒がありエキゾチックだ。

 

ski-onsen海外生活で何が恋しいって…温泉!軽く1回、2時間は過ごせる。一生浸かっていても飽きないほど好きです。

 

 

ところで、オーストラリアに来てから仕事やプライベートでワイナリーに行く機会がある。初めの頃やたらと驚いたのは、てっきりワイナリーとはワインを飲む、まぁそれにせいぜいおつまみ程度の食事を楽しむ、要するに呑み助さんだけが楽しめる場所だと思っていた。

ところがどっこい!飲む人も飲まない人も、ピクニックしたり、景観を楽しんだり、寝そべって読書したり、結婚式を挙げたり、なかには近辺でBBQしたり、ちょっとしたコンサートを開催していたり…おいおいおい、色んな楽しみ方があるじゃないか!と驚いたものだ。

そして例えばひとつのワイナリーでイベントや祭りがある際、そこには地域の施設や畑、工場、レジャーやホテルなどが一体となって村おこし的な雰囲気で盛り上がっている。

一番ビックリしたのが、近辺の競合(?)するワイナリーのワインですら気前よくタッグを組んで紹介・販売している様だった。何物にもとらわれない自由とでも言うのだろうか、おおらかで牧歌的でフレンドリー。そんな光景がとても素敵に見えたものだ。

 

wine-lunch夏場のワイナリーは最高。老若男女が楽しめる自分達の土地!って良いねぇ。

 

wine-dinnerワイナリーで味わう食事も格別

 

organic-vegeワイナリーの畑でもぎって食べる野菜の旨さは滋養が溢れている。

 

lunch-organic-plate畑かた摘んだばかりの野菜を使ったきんさんの料理

 

 

日本のスキー場にはほとんどと言って良いほど温泉や酒蔵が近辺や同じ地域にあると思う。もちろんその土地その土地での地域おこしや連帯は既に当然あるだろうが、自分がオーストラリアに住んでいる身としては、もっともっとワイナリーなどを含むカントリーサイドと日本の3S(Snow, Sake, Spa)の揃った地域との文化交流や人材交流を活発にしてそれぞれの良いところを持ち帰り、それぞれがレジャー、自然や食文化をさらに色濃くした地域国際プロモショーンが出来ないかな?と常日頃考えている。

まだ自分でも上手くは言えない(まとまっていない)構想ではあるのだが、日本のスキーが隆盛の時を迎えている今こそ、さらに未来に向けた交流やイベントを作れないかなといつも思い巡らせている。そして自分自身ではスキーが本当にスキなので、スキーに関わるビジネスはやめて純粋に楽しみたいと思う気持ち半分、好きだからこそ何か自分たちで関わって微力ながら役に立ちたいと思う気持ち半分でちょっと揺れている。

実はスキーに関わるサイトのドメインは取得しているのだが、それを本格稼働させるにはまだまだ自分の勉強と覚悟が足りないので、乗るか反るかの境地に達するまで、焦燥感を抱かずスキーを楽しむとするかな。今シーズンは白馬やトマムに行く自分の姿を想像しながら、日々奮闘するのである。

 

hakkoda-ski青森県様とは面白ことが起こりそうだ!まずはビクトリアのスキー場でのファクションにゲストスピーカーとして招聘させていただく予定。

 

ski-jun-green将来リタイアしたら冬はスキー。夏はサーフィン。春と秋にはテニスとゴルフ三昧…と遊びまくる爺さんになりたいね。

 

 

ということで今回は仕事とも趣味ともつかぬ話題となりましたが、日本のスキー場様で「我こそは!」というスキー場様がいらっしゃればお声を掛けてください。オーストラリアのスキー場にてあなたのスキー場、地元の紹介、郷土料理を絡めた日豪イベントを成果ある形で企画・実施などお手伝いさせていただきます!
トライバー  PTY  LTD

 


第3回: “MADE IN JAPAN ” 職人技の逸品


ペリーが江戸の町を散策(視察?)している時、何より驚いたのが鍛冶職人や大工職人、瓦職人に染物職人達をはじめとする日本人の職人技術の質の高さだったという。一説にはそれらを自分の目で見て回ったペリーが「日本という国は今までのアジア諸国のように西洋列強といえども簡単には支配できないであろう」と記したとも言われている。

 

最近、地方自治体様の仕事の関係で日本に帰る度、その土地その土地の職人技が光る『スグレモノ』に出会い、驚き、惹かれ、やがてそれはオーストラリアで紹介したい!という衝動に変わる。単に人の物欲を満たすだけではではなく、伝統と歴史、そして職人さんの知恵や技術、さらには日本のテクノロジーが相交わり育まれた温故知新の芸術性を感じる『スグレモノ』をこちらの人にも伝えたい!と思うこの頃である。

 

いま、僕たちTRYBERがオーストラリアでプロモーションしつつ、販路開拓に向けて力を注いでいるジャパニーズ・マイスターの逸品を幾つかご紹介したい。

 

 

岡山県倉敷・児島のデニム生地
世界でも有数のデニムの生産地である児島。頑丈で安心の質感が誇るMADE IN JAPAN!日本の職人さんだからこそ成せる繊細な仕掛けが多いのも心憎い。昨今パリでの展示会をはじめ、世界が注目するデニムがここ倉敷・児島から発信されている。

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西洋で生まれたデニムが時を経てMADE IN JAPANの技術をベースに進化し続けている。デニム素材の良さもさることながら、とにかく縫製がしっかりしており、至る所に仕事人の痕跡が垣間見える至高のジーンズだ。

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デニム生地を使ったユニークな小物や雑貨も味がある。使いこむほどに独特の味わいが出てくる。個人的にも名刺入れと小銭入れを愛用している。

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児島にはジーンズ通り(?)があり、その名の通り街の一角にはデニム屋さんが立ち並ぶ。無造作に吊るされたデニムの向こうには夕焼け空。幻想的ですらある光景。海外の買い物客も増加を辿っている。

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倉敷の老舗酒蔵、十八盛さんの銘柄『ことのわ』はデニム生地のラベルを使用。デニム生地を余すところなく使い切るところに石合社長のセンスと郷土愛を感じる。2014年3月のメルボルン展示会の際にはオーストラリアの人々のハートを鷲づかみにした日本酒だ。

 

 

肌触りがクセになる愛媛県の今治タオル
愛媛県の今治地方では明治の後期から地域を挙げてのタオル生産に力を入れてきた。幾多の時代を乗り越え、今なお輝き続ける伝統の技とそれを昇華させた近代技術。近年の人気再沸騰は一過性のものではなく、時代に合わせた斬新な見せ方と抜群の機能性が話題となり世界で今治タオル・ファンを生み出している。タオルばかりではなくタオル素材を使ったネクタイや婦人服、生活用品など多岐に渡るアイディア・グッズが誕生している。『1000回洗っても肌触り抜群!』な今治タオルを是非、オーストラリアでも普及させたい。

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赤富士のハンドタオル。バスタオルなどサイズや種類違いもある。とにかく肌触りがやさしくて抜群。吸収性も優れており、特に繊細な肌の人には本当におすすめです。今治タオルは日常ある、あたりまえの生活をしあわせにしてくれます。

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今治タオルの素材で作ったネクタイ色とりどり。手も拭けます!簡単に洗濯できます!とお店の方が仰っていました。『自宅で洗えるネクタイ』一着いかがですか?

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愛媛県松山市にある今治タオルグッズ専門店を3月に視察。ちなみに店員さんが付けているネクタイが今治タオル製!オーストラリアで愛媛県の日本酒&今治タオルのコラボイベントをやりたいと目論んでいる。

 

 

岩手県の南部鉄瓶
便利な魔法瓶や湯沸かしポットがあたり前の時代において、岩手県の南部鉄瓶が世界から脚光を浴びている。物によっては2年待ちもあるぐらい各国からのオーダーが途絶えないそうだ。個人的にもう何年も南部鉄瓶を愛用しているが、とにかく魔法瓶などに比べて手入れが必要。でも手入れしている時こそが贅沢な時間なんだよね。鉄分も採れるし、鉄瓶で沸かしたお湯でお茶を淹れたら美味しいし、結局人間は便利なものに囲まれ過ぎるよりも多少不便を感じながら、自ら手入れしたり工夫したりする事がささやかなしあわせなんじゃないかな?何が違うって、お湯が沸く時の音がもう全然違います!

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4月に岩手県盛岡にて南部鉄瓶の職人さんの作業場を視察。手作りによりひとつひとつに魂が宿る瞬間だ。大量生産なんてできません!

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作業場は真剣勝負。この素晴らしい技術と伝統を受け継いでくれる担い手が不足しないことを願うばかりだ。

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昨年11月、パティシエのピエリックが茶道体験をした際もやはり鉄瓶が心地良い音をたてていたものだ。鉄瓶で沸かしたお湯でいただく抹茶は最高!

 

 

高知県の土佐包丁
土佐の包丁は全国的に見てもその質が素晴らしく、私の東北在住の知人は高知まで年に数回、自ら高知まで出向き目利きして買い付けた後、それらをアメリカに持って行き紹介・販売しているほどだ。昨年11月にオーストラリアからシェフ二人と連れだって高知県の穂岐山刃物様を訪問させていただき土佐包丁が焼きあがるまでの過程や社長のお話を聞かせていただいたが、実に厳かでその持ち味や切れ味にシェフたちは驚嘆していたのを思い出す。伝統的な技術、そしてテクノロジーを活かしたセラミック包丁など多種多様な開発に頭が下がる思いだ。今、オーストラリアは日本の包丁が高く評価され、中にはそれらを専門に扱うお店も登場しているほどの人気ぶりだ。

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高知県の穂岐山刃物様の作る土佐包丁は吸い込まれそうな色艶を放ち、それを持つ料理人を虜にする。素人の僕はこられを見た時、なぜか頭の中で凛とした日本刀の出で立ちを思い描いた。

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炎の中から土佐包丁が生まれた瞬間。実際に現場で目の当たりにすると厳かな気持ちになるのは何故だろう。包丁は料理人の刀だ。

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職人さんの作業の一瞬の匙加減により善し悪しが決まる緊張の戦いが黙々と続く。

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高知県の穂岐山刃物様オフィスにて真剣な包丁談義をするシェフ達。それにしても鋭い包丁が良く似合う二人だ(笑)。

このように時代を積み重ねた日本の職人魂と探求心は脈々と引継がれ、今、世界中で大きな評価を得、活躍の場を広げている。紹介した他にも多くのジャパニーズ・マイスターが作り上げる逸品たちが世界で求められ、同じく脚光を浴びている。

 

 

これらはどこにも負けないMADE IN JAPANの力として誇りと自信を漲らせて燦然と輝いている。どこの国に押されようが、大量生産大量消費の時代に揉まれようが、良いものは良い。決して色褪せることなくきちんと評価されているのだ。“MADE IN JAPAN”の力は古いとか新しいとか、流行だとかブームだとか、そんな刹那的な枠の中でははまらない底力を持ち備えていると思う。

 

僕たちTRYBERはそれらが持つ背景や歴史を知り、自分たちが好きになり誇れるものをゆっくりセレクトしながら根気よくオーストラリアの人たちに伝わるような取り組むを続けてゆきたいと思っている。

 

もしもこのブログを読んでいただき、自分達の都道府県、自分達の街の、自分達の作る物をオーストラリアで紹介してみたい!と思う作り手さんがいらっしゃれば、どのような形でも結構ですので、まずはその熱い思いを私たちまで届けてください。必ず責任を持ってお答えさせていただきます。

トライバー  PTY  LTD


『日豪の食』が結んでくれた素晴らしいシェフ達との出会い


今、TRYBERは日本の自治体様のオーストラリア進出の事業をご一緒させていただく機会に恵まれ、そのほとんどがそれぞれの県産品を絡めた『食』や『日本酒』をテーマに開く展示商談会や多岐に渡るイベント実施である。

 

最近、改めて感じることは普段一緒に仕事をしているシェフの面々が素晴らしくて凄い人達ばかりだということ。

 

料理の腕前や情熱は私などが言うまでもなく、とにかく懐が広く思いやりがあり、常にお客様が主役であるという心得、関わってくれる人間、皆を喜ばせようとする精神、そして同じ仕事をするチームの仲間を大事にする。正直、私はこのメンバーとこの雰囲気しか知らないのでこれがあたり前だと思っていたが実はとってもしあわせなことでなかなかあり得ない事だな、と実感するこの頃である。この人たちと出会ってから僕は「次、生まれ変わったらシェフになりたい!」と本気で思うようになった。厨房にいても自分だけシェフじゃないことが最近の真面目な劣等感として心をかすめる(苦笑)。

 

私たちTRYBERと交友のある素晴らしいシェフの方々を改めてご紹介したい。

 

RACVの総料理長で前ビクトリアシェフ協会会長のMark Normoyleシェフ。とにかくTRYBERの仕掛けるイベントにこのシェフあり。Markシェフの人柄と心意気が僕たちの夢を具現化してくれる最大の立役者。今年11月には一緒に高知県へ柚子狩りに行く予定。オーストラリアのアイアン・シェフの一人である。

(Mark Normoyle総料理長のインタビュー)
http://www.gogomelbourne.com.au/interview/gourmet/3316.html

オーストラリアアイアンシェフマーク
※2011年開催のアイアンシェフ・イベントではオーストラリア代表としてムッシュ&陳さんと競演。

 

Le Petit GateauのパティシエPierrick Boyerシェフは高知柚子アンバサダーを勤めてくれており高知柚子を使った様々なデザートを開発してくれる気の良い辣腕パティシエ。2013年11月には高知県へ柚子狩りとイベントにて訪高をともにした。日本へのリスペクトが高く、とにかく天麩羅そばが大好きなことでも有名。

(Le Petit Gateauのレポート記事)
http://www.gogomelbourne.com.au/gourmet/cafe/1480.html

ピエリック柚子狩り
※高知県にて高知柚子狩りを楽しむPierrickシェフ

 

 

ケータリング事業で一緒に組んでいる北原亮シェフは公私ともども夢を語り合えるマブダチでいつも色々な企画やお願いを持ち込んでも快く力を貸してくれる戦友でもある。僕の大好きなシェフの一人だ。

(北原シェフのカフェThe Third Waveレポート)
http://www.gogomelbourne.com.au/gourmet/cafe/4876.html

北原亮さん
※北原亮シェフの師匠ムッシュ坂井宏行シェフとの再会時。

 

 

SBSの食と旅番組でもお馴染みのLuke Nguyenシェフは東京ディズニーランドでの日豪イベントを一緒に戦ったカリスマシェフ。世界で活躍するセレブリティシェフになりつつある?

(Luke Nguyen Cooking Channel)
http://www.cookingchanneltv.com/chefs/luke-nguyen.html

ルーク
※2013年東京ディズニーランド日豪イベントにて。Lukeの料理はめちゃくちゃ美味しかった!

 

 

ご存知、世界の鉄人ムッシュ坂井宏行シェフ。11月にはなんと一緒に高知県へ柚子狩りにも行ってくださるムッシュ。とてつもないエネルギーと料理への情熱で日豪食文化発展の貢献度は計り知れないものがあります。ムッシュの笑顔を見たいがために僕らは頑張っている部分も多いです!
http://www.gogomelbourne.com.au/specials/megumi/3204.html

料理の鉄人坂井さん
※何かとお世話になり多大なご協力をいただいているムッシュ坂井宏行シェフ。

 

 

四川飯店グループのシェフの皆さんとは本当にファミリーのようなお付き合いをさせていただいおり、東京に行くたびに食事にお邪魔し、夜な夜な宴席をご一緒させていただいております。ムッシュと同じく今年の11月に高知県へ柚子狩りに同行してくださる陳建太郎シェフは2013年10月メルボルンで陳建太郎シェフ・ウィークを一緒に戦わせていただきました。

(陳建太郎シェフのインタビュー)
http://www.gogomelbourne.com.au/specials/kirintalk/4775.html

陳建太郎さん
日豪イベントを背負って多大なサポートをしてくださる四川飯店三代目・陳建太郎シェフ。2013年10月メルボルンで開催した建太郎さんディナーイベントも大成功!

 

料理の鉄人 陳さん
※中華の鉄人・陳さんには何度も僕たちのチャリティやイベントにビデオレターをいただいたり、赤坂の四川飯店さんで食事しながら面白いお話でおもてなし頂いたりとお世話になり、数えきれない日豪食文化発展への貢献、そして応援してくださっています。陳さんと一緒にいると時が止まってこのままずっとお話を聞いていたいなってすごくしあわせになります。

 

(2012年陳さん&建太郎さん親子からもらったチャリティスイムへのビデオレター。僕はこのビデオレターが大好きです!)

 

 

 

大阪の盟友・玉木功一シェフ

2014年3月には大阪で荒金シェフとのコラボで日豪イベントを開催してくださいました。8月に開催する秋田県様のイベントに日本からやってきてサポートしてくださいます。甲州ワインのプロジェクトを一緒に組んで大きな力を貸してくださったり、新しいバリスタの仲間を繋いでくれたり、とにかく人情と情熱の塊で、これから一緒に戦う機会が多くなると思います。失礼ながら男としての美徳に自分と同じ質感を感じるんですよねぇ。

玉木シェフ
※今年の3月、大阪で行われた玉木シェフと荒金シェフのコラボイベントにて。

そしてまだまだ数えきれないシェフの方々を紹介したいのですが、それはこのブログで折を見ながら触れてゆきたいと思います。

 

 
とにかく、このような尊敬できるシェフの方々とのご縁や仕事の機会を作ってくれた私の兄貴分であるシェフがいます。そう、荒金育英シェフこと通称:きんさん!竹馬の友ですら40も超えると日暮れて杯を酌み交わし『サシツ、ササレツツ』ほろ酔いの頃にやっと夢や青臭い類の話を語れるものだが、きんさんとなら朝だろうが昼だろうが夜だろうが、なんでも喋ることが出来る先輩のような親友のような、時として父のような不思議な存在。まるで子供の頃、夏休みに「○○君、遊びましょ~!」ととんぼ捕りに誘いにいったかのような具合で一緒に過ごせる気楽さである。きんさんの凄さはとても人類の持つ言葉の範疇で表すことが出来ないが、この人がいなかったら今の僕はないと断言できる。そういう言い方は多少言った方がカッコ良く映るので吐きたくないセリフなのだが、これだけは本当に紛れもない事実である。きんさんとのエピソードは一冊の本になるほどあるので、このブログでも追々登場していただきたいと思う。料理だけでなく人に対する愛情の注ぎ方や誰にでも真剣に語らう姿勢などそばにいるだけで学ぶものがある。僕が一番尊敬する人です。

きんさん 料理
※料理人きんさんの眼が光る瞬間、鳥肌が立つほどカッコいいんです。

金さんといっしょに
※僕たちのきんさん、いつも本当にありがとうございます。

『食』は時として国境や言葉や難しい問題を超えてゆく力があると思う。その『食』の力を通じて日豪の発展に携われることを自分も、そしてTRYBERとしても誇りに思う。友情は絆を結び、絆は信頼を深め、信頼は新しい仲間を連れてきてくれ、さらに高みのある仕事や夢を一緒に創作できる。そして主役はいつもお客様である心得を忘れず、大いなる裏方としてイベントを演出してゆきたいと思う。

ディズニーで行われたイベントの参加シェフ
※こんなメンバーと一緒に仕事ができて本当にしあわせだ。

東京ディズニーで行われたイベントの集合写真
※2013年開催、東京ディズニーランドでの日豪交流イベント

 


第1回:高知県プロジェクト


思えば10代の頃、あまり自分や世の中に未来を描けず過ごしていた。

うすぼんやりとやり過ごす思春期だったがある時、書店で目に留まって読み始めたのが『竜馬がゆく』。幕末を駆け抜けた流星のような坂本竜馬の青春像に惹き込まれ、好きなくだりには赤鉛筆で線を引いたりした。桂浜で太平洋を眺め思いふけるような真似事もしてみた。

明確な理由も理屈もないが、この著に出会ったことと19歳の時、初めて海外に旅した衝撃などが塩梅よく化学反応し、図らずもその頃から人生のスピードが変わり始めたような気がする。

坂本竜馬

月日は流れ2年ほど前。シドニー駐在の高知県職員の方とちょいとした宴席で出会い、すべてがそこから動き始めた。2013年は高知県へ三度訪問して色々な話をさせてもらった。時にひろめ市場で杯を重ね、時に柚子農園や養鰻場へ連れて行ってもらい、県の置かれた現状について生産者の方々、県庁の担当者から生の声を聞かせてもらった。高知県海外拠点の要であるシンガポール事務所にもお邪魔し、静かな迫力に満ちた所長や勇猛な副所長(当時)と胸襟を開き土佐の近未来を語り合った。

 

高知県ミーティング 地元の方のお話 高知県シンガポール事務所 菊水酒造のデーナさん

2013年11月、私が尊敬するシェフ二人とともに柚子狩りを体験し、高知県の調理学校では地元のシェフ達と交流を図り滋味ある山海・河川の恵みを味わいながら郷土の宝を五感で感じる体験をさせてもらった。『百聞は一見にしかず』、『知識は経験に勝てず』。高知県プロモーションをともに戦ってくれるシェフ達もたちまち高知を大好きになってくれ、以来オーストラリアで高知柚子を使った様々な料理・デザートを創作、高知県物産の普及に尽力してくれている。まだまだ小さな一歩かも知れないが豪州の新しい食文化創造の礎となる取り組みが連綿と続いている。仕事を歌に例えるならば、百年後、作者は知らずとも誰かがその歌を口ずさんでいてほしい。僕らも同じだ。100年後、高知柚子や日本酒を食するオーストラリア人を瞼に夢見て今の仕事をする!ロマンはすぐ身近にあるものだ。

高知県での柚子収穫

高知県は新幹線も通っていなければ大企業の姿もあまり目に付かない。僕の住むメルボルンと共通するが街中を路面電車がガタゴトのんびり走っている。高知にはやけにレトロな車体が多いせいか「昭和40年代か!」と思わず突っ込みたくなる。厳しい山岳に囲まれ、最後の清流と名高い四万十川、吸い込まれるような紺碧の美・仁淀川を擁する。そしてご存知、雄大な太平洋を望む桂浜、等々。手を付けなかったのか、手を付けられなかったのか今となってはどちらでも良いが、とにかくこの大いなる自然が生き生きと残っている事実に勝手ながら人類を代表して手を合わせたい。これはお金じゃ買えない。もはや地球のお宝地域だ。

高知県のトラム

高知県の自然

高知県の柚子や日本酒、物産が徐々にではあるがオーストラリに普及しつつある。微力ながら我々は今後も色々な活動や販売促進にチャレンジしてゆく覚悟だ。そして今度はオーストラリアに住む人達に実際、高知県へ行ってもらいたいし、見てもらいたいという大きな目標がある。桂浜やひろめ市場でオーストラリア人、世界の旅行者たちが楽しそうに笑っている姿を夢見て、『海援隊南半球支店』のつもりで頑張ってゆきたいと思う。

柚子プロモーション オーストラリア

高知柚子プロモーションメルボルン

イベント後

手前味噌ながら少々、活動レポートをリンクいたします。

高知県 高知柚子&物産イベント
(2014年2月27日、メルボルンRACV CITY CLUBにて開催)

日本語 http://www.gogomelbourne.com.au/events/report/4869.html

英語 http://www.japaninmelbourne.com.au/event-kochi-yuzu-australia/

動画レポート